2021年10月22日 12:03

ケミテラスは、抗老化成分として世界中から注目されるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)に比べて、数十倍以上のミトコンドリアの活性を示す化合物の開発に成功。その特許権を取得した。

ケミテラスは、「難病治療」のその先を見据え、世の中の「難病」を治療しその先にある「未病」を実現させることをビジョンとして掲げている。このたび特許権を取得した発明の名称は「細胞内でのATP産生を賦活するための補酵素因子の使用」。

ミトコンドリアは細胞内に存在する細胞内小器官。「生体のエネルギー通貨」と呼ばれるアデノシン三リン酸(ATP)の生成やアポトーシス(細胞死)において重要な働きを担っている。細胞内のエネルギーの大部分を生産している事から、全ての生命現象におけるその重要性は広く認知されてきた。ミトコンドリアが活性化することにより、ヒトの加齢による機能低下の改善、多くの疾病にも効果があるのではと期待されている。

同社では、ノーベル生理学・医学賞の選考委員会があり、医学系の単科教育研究機関としては世界で最大といえるカロリンスカ研究所(スウェーデン)内に研究室を構えている。同研究所より理事を顧問に迎え、現在は認知症の研究開発中。日本国内では、年内にでも治験を開始する予定であり、今後は、ミトコンドリア病のような希少疾患を始め、様々な疾患に対しての有効性を確認していく計画。