2021年10月14日 15:45

ユニバーサル・バイオサンプリングは、液体検体(唾液、血液、尿などのバイオサンプル)をさせる(固相化させる)、固有のQRコードを付与したUBiSSカードを開発。これを活用することで、大量の検体を高速処理できる革新的な検査法を生み出した。
唾液や血液などを液体状態で採取していた以前の検査方法から、カードに塗布して乾燥(固相化)させる方法へと変えることで、従来凍結保存する必要があった液体サンプルを常温で輸送・保管が行えるようになった。使用方法は、唾液を専用スポンジでカードに塗布するだけ。そのカードを指定の封筒に入れてラボに郵送する。
検査ラボに送られた検体は、自動化された装置を使って検査を行う。一度に大量に自動打ち抜き分配装置高速で処理できることが特長。手作業で行っている場合の10倍以上の作業効率となる1日5000件を処理できる装置を、従来の10分の1程度の価格で実現した。カードに印刷した固有の番号と、受診券カードに記した別の固有番号で全てを管理。直接個人への結果通知を行えるので、匿名性の高い検査を安心して行うことができる。
また、カードを活用して個人の現在の健康状態はもちろん、新たなマーカーが発見されるなどした場合、再度検体を採取することなく、保存したカードを再利用して検査することが可能になる。健康診断などで定期的に検体採取した場合、カードを蓄積することができるので、結果を情報として生かし(繋ぎ)世代を超えて健康に対する脅威に備えることも期待出来る。