2021年10月08日 09:49

河出書房新社は、10月7日発売の「文藝」冬季号より電子版の配信を開始する。

紙と電子による定期刊行は純文学系文芸誌では初の試み。今年で創刊88周年を迎える季刊「文藝」に、新たな1ページを刻むこととなる。最新号となる冬季号は、第58回文藝賞受賞作発表、柳美里さんの全米図書賞受賞第一作、綿矢りささんデビュー20周年記念作、藤原無雨さんの文藝賞受賞第一作他、豪華ラインナップだ。

2年半前の「文藝」リニューアル以降、多くの読者から電子化の希望が寄せられ、実現のための調整を重ねてきたが、ようやく今回第一歩を踏み出すことができた。最高におもしろいと思える原稿を、どう見せるか、どう届けていくか、ということを、この88年間、代々の編集部が試行錯誤してきたが、今後はさらに、電子版も含めた形で考えていきたいと思っている。

また、「文藝」電子版配信開始を記念して、10月7日~20日までの2週間、電子書籍ストアにて河出書房新社が刊行する小説・文芸作品約500タイトルがポイント還元対象となるキャンペーンを開催。ベストセラーになっている注目作品の宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」や遠野遥さん「破局」、若竹千佐子さん「おらおらでひとりいぐも」、綿矢りささん「蹴りたい背中」などの芥川賞受賞作も対象タイトルだ。

「電子書籍」配信開始日は10月7日。希望小売価格は、初電子化記念特別価格1000円(税込)。

河出書房新社