2021年10月07日 16:24

誠文堂新光社は、10月19日、「自然の一生図鑑」を発売する。
本書は、自然の中のすべてのものが持っている一生にも似た「ライフサイクル」、生まれてから死ぬまで、に注目した絵本。宇宙から山や川、動植物、もちろんヒトまで含めた60の種類の始まりから終わりまでを、美しい絵本にして紹介している。お話は矢印で流れを追いながら、ぐるぐるたどるようにして読み進めるレイアウトで、見開き2Pで完結。興味のあるところから読んでも十分楽しめるが、一冊読み終わる頃には、すべてがつながっていること、そして地球環境がいかにバランスが取れた仕組みであるかがわかる。
小学校の理科でおなじみ、おたまじゃくしを経て成長するカエル、イモムシからさなぎを経るチョウなど、身近な動植物のページは低学年の読者から親子で楽しめるはず。宇宙や山、川など生き物ではないページでは中学受験などでも必須の環境問題への興味が広がるテーマが散りばめられており、中学年、高学年の子どもが読むのにぴったりだ。
本の最後には、ヒトが地球環境を守るよう行動すれば、他の生き物のライフサイクルを守ることができることをはっきり明記している。環境教育はもちろん、SDGsを学ぶにもぴったりの副読本として、学校現場でもおすすめ。ちなみに本書は2020年9月に英国で発売後すぐに欧州で大評判になった。宇宙から動植物、恐竜まで幅広く取り上げていることから、日本語版監修は、国立科学科学博物館前館長の林良博先生が担当している。
定価は2970円(税込)。発売日は10月19日。