2021年10月04日 12:38

東邦レオは、10月、みどり生態系サービス評価システム「U-GREEN(Urban Green Resource and Effect Evaluation)」のサービスを開始する。
樹木が持つ、光合成による二酸化炭素の吸収や大気浄化などの都市環境の改善機能については、これまでにも様々に評されてきた。しかし植物は生き物であるが故に、その効果に対する評価は数値化することが難しく、どうしても定性的、感覚的なものにならざるを得なかった。
「U-GREEN」は、個々の樹木における炭素貯蔵、二酸化炭素の吸収(固定)、大気汚染物質の吸着、雨水の流出削減などの都市環境の改善効果について数値化することを可能にした。また、街づくりにおける緑化計画がどのような環境価値を生み出すのかについてシミュレーションできる機能も搭載。東邦レオでは、地域のみどりを手段として脱炭素をはじめとした地域政策課題の解決に向けた政策企画コンサルティングを行っており、「U-GREEN」はそれぞれの課題にカスタマイズした形での提供となる。
我が国では2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を目指すことを宣言し、2050年までに脱炭素社会を実現し、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目標としている。同社では、CO2の削減効果のある樹木を数値管理し、保全していくことが、カーボンオフセット活動に繋がり、自治体や企業にとってはこれからの脱炭素に向けた活動における新たなアプローチを手に入れることになると考えている。