2021年09月17日 18:38

マッチングサイト「おてつたび」を運営する、株式会社「おてつたび」は、「せとうちファンづくりプロジェクト」と連携。尾道市瀬戸田地域の「農繁期で人手不足に悩む柑橘農家」「観光の閑散期であるゲストハウス」と「地域や農業に関心のある若者」をマッチングさせることで、農業と観光双方の地域課題を解決するモデルに取り組む。

瀬戸田地域の柑橘農家は、11~2月の農繁期の人手不足が課題。しかし農家の多くは、最盛期、日によって必要な人数に違いがあり、個人農家が単独でお手伝いを募集するのはハードルが高く、家族以外の人材確保が困難。また、瀬戸田地域のゲストハウスや土産物屋、飲食店は、観光の閑散期にあたることから、集客に苦労している現状がある。

そこで、「人手不足に悩む農家」と「地域・農業に関心のある若者」をマッチング。今回は、JA三原柑橘事業本部が農繁期の人手不足に悩む複数の農家を取りまとめ、2週間程度の募集期間を用意する。おてつたびの期間中の滞在場所をゲストハウスに設定し、長期滞在することにより、ゲストハウスや近隣の土産物屋、飲食店など地域経済の活性化に繋げる。

参加者は宿泊費を抑えて滞在することができ、報酬も得られるためリーズナブルに旅が可能。柑橘農家は農繁期の短期的な人手不足が解消し、ゲストハウスは閑散期に連泊する宿泊客を確保することができるとともに、将来のリピート利用に繋がる顧客を獲得。深く地域を知ってもらうことで、再訪してくれたり、地域産品を購入してくれるファンを獲得することもできる。