2021年09月09日 16:26

気団の間で停滞する梅雨前線の影響を受け、日本列島では5月から7月にかけて梅雨に入るが、大雨が発生した場合に懸念される災害の一つに崖崩れが挙げられる。テラドローンは、九州地方の崖崩れ発生地において、UAVレーザを用いた測量を実施し、二次災害の防止に貢献した。

テラドローンは2016年に創業。東京本社含め、全国に拠点を構え、海外においても欧州・東南アジアを中心に事業展開する、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。測量分野では大手ゼネコン・建設コンサルからの案件を中心に、世界でもトップクラスとなる2000件以上のドローン測量・点検実績がある。

崖崩れが発生した現場は植生の影響が非常に強く、人の侵入も困難であったため、同社ではドローンレーザを利用した測量が適切であると判断。また、一日で計測が完了するというドローン測量の特徴も、迅速な対応が求められる災害発生現場において大きな利点になる。ドローンを用いた測量を実施した結果、現場は人が侵入できないほど植生の影響が強かったにもかかわらず、植生化の地形情報を問題なく取得。崖崩れ箇所の地形情報を明確に表示することに成功した。また、精度検証の結果は全て誤差5cm以内に収束。特に標高については標準偏差で4cmと高精度な計測になった。

今後も災害防止・復旧に係るドローンの活用に向けたサービスの提供を加速させ、スムーズな案件遂行に向けた提案を実施していく。