2021年08月31日 16:44

宇宙用汎用作業ロボットを開発するGITAI Japanは、日本時間8月29日16時14分に、GITAIロボットを搭載したSpaceXロケットの打ち上げに成功した。また、SpaceXロケットは日本時間8月30日 23時30分に、ISSとのドッキングにも成功し、GITAIロボットは無事ISSに到着した。

GITAIは、米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同で、2021年度にISS(国際宇宙ステーション)のBishopエアロック船内で、GITAIロボットによる汎用作業遂行技術実証を実施。GITAIが宇宙用ロボットアームS1に関する全ての開発を担当し、Nanoracks社は打ち上げ機会の提供、軌道上での運用管理、データのダウンリンクを担当。またNASAが、宇宙用ロボットアームS1の輸送と、ISSのBishop船内への(NASA宇宙飛行士による)設置を担当する。

今回の技術実証では、GITAIが開発した宇宙用ロボットアームS1をISSのBishopエアロック船内に設置。スイッチ・ケーブル操作等のISS船内作業と、宇宙用パネル組み立て等の宇宙組立作業の2種類の作業を、GITAIロボットアームS1で遂行する。GITAIロボットアームS1による全作業は最初に自律制御によって遂行し、その後にヒューストンのNanoracks社管制室からの遠隔操作によっても遂行する。なお、GITAIロボットによるISS船内での汎用作業遂行技術実証は、今年10月頃を予定。