2021年08月12日 14:57

国境なき医師団(MSF)は、今年で設立から50年を迎えるにあたり、世界の人道危機や、MSFの医療・人道援助活動についての理解促進を目的としたキャンペーン「私たちは声を上げる。」を開始する。

MSFは、1971年12月22日、医師とジャーナリストによってフランスで設立。以降、独立・中立・公平の原則のもと、命の危機にある人びとに医療を届け、現地で目撃した非人道的な状況を国際社会に証言し、現状を変えるために声を上げてきた。今回のキャンペーンは、「私たちは声を上げる。」を共通スローガンに据え、特設ウェブサイト、各種イベントで展開。過去、そして現在も続く人道危機に光を当て、困窮する人びとのために国際社会に訴えてきたMSFの姿勢を伝える。

特設ウェブサイトと動画は、さまざまな人の声の波形を視覚化したモチーフを起用し、設立の経緯、ノーベル平和賞受賞、エボラ出血熱(感染症)、地中海での難民・移民救助、医療施設への攻撃といったMSFがたどってきた歴史の主な節目を紹介。ウェブサイトではその他、MSFと共に歩んできた関係者のスペシャルインタビューや、一般の人々からのメッセージ募集などを行う。さらに、10月~12月にかけて、世界的に著名な写真家集団「マグナム・フォト」とコラボした写真展や、多方面からゲストを招いた4種のオンライン・イベントを実施する予定だ。

特設ウェブサイト公開日は8月11日。

特設ウェブサイト