2021年08月04日 14:37

日本細胞農業協会と培養食料研究会は、細胞農業・培養肉に関する学術集会「第3回細胞農業会議」を8月29日にオンラインにて開催する。
日本細胞農業協会は、細胞農業が人々の理解と信頼のもとに社会普及することをミッションに掲げて、活動を行なう非営利団体。培養食料研究会は、培養食肉の作製に取り組んでいる、あるいは関心のある研究者が集い、培養食肉関連技術の進歩と安全安心そして美味しい培養食肉を早期に食卓に届けることを目的として、2019年6月に設立した。
細胞農業とは、従来家畜や水産資源など動物個体から得ていた生産物を、特定の細胞を培養することで収穫する生産方法のこと。今後の人口増加に伴い、持続可能な新しい食の生産体系として注目されており、「培養肉」をはじめ、サーモンやエビなどの「培養魚介」の研究開発も進められている。日本国内では培養肉は市場に出ていないが、2020年12月シンガポールにおいて、培養鶏肉の販売認可が下りたことを皮切りに、アメリカやイスラエルにおいて工業生産設備の開設と販売許認可に向けた動きが活発化。今後規制の確立と共に製品化や上市が進むことが予想される。
当該分野のさらなる技術的発展に向けて、今回のイベントでは各分野の第一人者の先生方を迎え、再生医療から3Dプリンターまで最先端の研究内容の講演を行うとともに、細胞農業の研究に取り組む学生、これから細胞農業に関わる人々による発表を企画している。
参加費は、一般3000円、協会/LINK-J会員1000円、学生0円。開催日時は8月29日10時~16時。開催場所はオンライン。