2021年08月04日 14:19

凸版印刷は、感染症情報管理アプリ「PASS-CODE(パスコード)」を開発、8月2日より社内実証を開始した。

現在、新型コロナウイルス感染拡大により飲食業、観光業、イベント等に大きな制限が生じており、ワクチン接種が進んだ後も、安全・安心を維持しながら経済を回すための施策が求められている。今回開発した「PASS-CODE」では、ワクチン接種記録に加え、抗原検査、PCR検査、抗体検査の履歴・結果を一元管理し、ワクチン接種済み証明や陰性証明を発行することができる。また、OCR(光学的文字認識)による発行済みの紙のワクチン接種済み証明書のデジタル化機能も追加予定だ。

各種証明を飲食店やイベント会場等で利用することを想定し、事業者向けの来場者管理アプリも開発。飲食店やイベント事業者はアプリでQRコードを読み取るだけで来場者情報の管理ができる。また、「PASS-CODE」と連動する抗原検査キットを開発中。ワクチン接種済み証明と抗原検査結果の併用を可能にする。さらに、「PASS-CODE」と連携するAPIを準備中。各社はAPI経由で「PASS-CODE」と連携することで、他のアプリの利用者に対して「PASS-CODE」の機能を提供することができる。

なお、今回の社内実証では、トッパン小石川本社ビルの職域接種会場でのワクチン接種者を対象に、ワクチン接種履歴の登録から接種済み証明用QRコードの発行、証明の二次活用までを検証し、アプリの機能性や有用性を検証。12月の本格提供を目指す。

社内実証実験実施期間は8月2日~9月30日(予定)。

凸版印刷