2021年08月02日 07:43

パナソニックサイクルテックは、東京2020オリンピック、自転車競技のトラックにおけるケイリンで使用される先導車を開発し納入した。

パナソニックは地球環境問題解決にむけ、事業活動全般において消費するエネルギーの削減とそれを超えるエネルギーの創出・活用を通じ、カーボンニュートラル社会への取り組みを推進している。パナソニックサイクルテックでは、電動アシスト自転車を普及浸透させることによるCO2削減、サーキュラーエコノミー型事業の創出、製造工程における環境負荷軽減等から環境への取り組みを行っている。その中で同社は今回、東京2020オリンピック自転車競技において従来のバイクではなく環境に配慮した電動アシスト自転車によるケイリン先導車の開発にチャレンジした。

オリンピックの自転車競技のケイリンは日本発祥であり、7人までの選手によってトラック6周で競われる種目。ペースメーカーである先導車が選手たちへの風よけになり段階的に速度を上げ、選手たちはその後ろでポジション争いをくりひろげる。先導車が時速50キロメートルまで速度を上げてペースを作り、残り3周で離脱したあと選手だけのレースとなり、勝敗を決する種目だ。同社はこのケイリンにおいて高速走行にも対応できるスポーツドライブユニットや高剛性のフレームを持つ電動アシスト自転車スポーツタイプ従来機種XU1(BE-EXU44)をベースに先導車を開発。ケイリンが行われる本会場・伊豆ベロドロームでの試験を重ねて完成させ、東京2020オリンピックに納入した。

パナソニック