2021年07月06日 10:46

ファーメンステーションは、未利用資源となった規格外のじゃがいもから発酵アルコール(エタノール)を精製し、天然由来成分99%の「じゃがいもとお米の除菌ウエットティッシュ」として商品化した。
同社は「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をミッションに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップ。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造している。
「じゃがいもとお米の除菌ウエットティッシュ」の取り組みは、持続可能な社会に向けたサーキュラエコノミー(循環型経済)の実現に向け、未利用資源の再生・循環を推進する取り組みの一環。商品化にあたっては、カルビーが、大きさや形状の面で規格外となる小玉のじゃがいもを原料として供給した。契約農家からの持続的な原料調達を目指すカルビーにとって、ファーメンステーションが持つ精製技術は、規格外のじゃがいもの高付加価値なエタノールへのアップサイクルを可能とする独自テクノロジー。なお、カルビーは、この「じゃがいもとお米の除菌ウエットティッシュ」を、自社の販促物として利用するほか、関係者への配布物として活用する予定だ。
ファーメンステーションでは、今後も未利用資源の再生・循環パートナーシップの取り組みを拡大し、貴重な未利用資源を有する企業や、そのアップサイクルした原料や商品を展開可能な企業との連携を推進していく。