2021年07月05日 18:44

テラ・ルネッサンスは、東日本大震災から10年を迎え、名称を「大槌復興刺し子プロジェクト」から「大槌刺し子」へと変更した。それに伴い、コンセプトとロゴを一新し、「刺し子」を通じて、「手仕事の価値」を伝え、「持続可能な社会」の実現を目指す。

「大槌刺し子」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに発足した。多くの人々の支援のおかげで、6月発足10年を迎えた。10年間の歩みの中で、刺し子という伝統技術を通じて、「手仕事の価値を伝える」、「持続可能な社会をつくる」、「工芸と日本を元気にする」、という新たなコンセプトを掲げることにした。このコンセプトを実現するためには、大槌刺し子単独だけではなく、様々なステークホルダーとの協業を通じて、コンセプトを体現する、多様な刺し子製品を生み出すことが必要であると考えた。そこで、今後はB to C (Business to Consumer)から、大槌刺し子のコンセプトに共感する企業と共に、製品を開発するOEM(受託生産)に注力していく。

大槌刺し子の新たなロゴのデザインは、大阪で地域企業やNPO法人のブランディング、デザインなどを手掛けるUMA/design farmと共に企画、制作を行った。ロゴの上部にあるマークは、布地に糸を通すことで生まれた「刺し子」と人の「つながり」を表している。ロゴタイプは、いつもまでも変化しない本質を大切にし、新しく変化を重ねていく伝統を、かたちにし、大槌刺し子の作り手である刺し子の人々の姿勢を表現している。