2021年07月05日 17:18

ブランド総合研究所は、このたび都道府県ごとに住民の幸福度や居住意欲度、悩みや地域の課題、自治体のSDGsへの取り組みの評価などを数値化する調査「第3回地域版SDGs調査2021」を実施した。

まず「あなたは幸せですか」という設問に対し、各都道府県の住民に5段階で回答してもらった結果を集計したところ、最も幸福度が高いのは沖縄県となった。同県は、「とても幸せ」が42.2%、「少し幸せ」が37.4%など住民のおよそ8割が幸福を感じている。その一方で、「全く幸せではない」はわずかに1.6%、「あまり幸せではない」も6.4%と、ネガティブな意見がとても少ない。幸福度は前年の72.2点より大幅に上昇した。

前年まで2年連続で1位だった宮崎県は73.0点で2位となった。1位の座は譲ってしまったが、幸福度が高い県であることに変わりはない。3位には熊本県が72.4点で、前年の9位から大きく順位を上げた。4位の山梨県、5位の愛媛県ともに大きく順位を上げている。上位には九州など西日本の府県が多く、東京が45位、神奈川県が46位など、関東や東北など東日本は総じて順位が低くなっている。

加えて、居住している都道府県のSDGsへの取り組みを評価している人ほど、「幸せ」を感じる割合が高いことがわかった。また、これらの人たちは定住意欲度も高い。全国で広がるSDGsへの取り組みだが、その内容が住民に理解され、評価されることが住民の「幸福度(幸せと感じる強さ)」を高め、地域の持続性を高めることにつながるようだ。