2021年07月02日 17:10

キヤノンと日本IBMは、芸術・芸能分野において、ボリュメトリックビデオ技術を活用した新たな価値の創出に向けて、7月2日より協業を開始する。
ボリュメトリックビデオ技術は、空間全体を3Dデータ化する技術で、コンピューターの中に作り上げられたバーチャル空間内のあらゆるアングルから映像を生成できる。今回の協業では、両社が持つ技術や製品、ネットワークを組み合わせ、芸術・芸能分野において、ボリュメトリックビデオ技術の活用とその幅広い可能性を知ってもらう機会を提供。それにより、芸術・芸能関連事業者や視聴者に向けて新たな価値の創出・拡大を目指す。
具体的には、キヤノンは、撮影とほぼ同時に高精細な映像を生成するボリュメトリックビデオ技術により、新たな映像制作手法や視聴体験の提供とともに、映像による貴重な芸術文化の伝承に寄与。日本IBMは、芸術領域における知見と経験を生かし、芸術・芸能関連事業者に向けた戦略策定や実行支援などコンサルティング・サービスを提供し、芸術・芸能分野のデジタルトランスフォーメーションを推進する。
なお本協業の第一弾として、宝生会監修の能楽「葵上」のボリュメトリック映像を公開した。ディレクターを務めた宝生流お家元・宝生和英さんの思い描く、能楽堂の舞台と精神世界とを行き来するイメージを巧みに表現している。