2021年06月16日 13:09

ベイシアは、6月16日から、近畿大学が開発したブリとヒラマサの交雑種「ブリヒラ」を、近大生まれとしては小売りで国内唯一、ベイシア全店舗で販売する(ベイシアマートを除く)。

人口増加に伴う水産資源の枯渇問題が、日本だけでなく世界的に懸念されている昨今。人工種苗による「養殖」は天然資源を消費することなく、必要な量を一定の品質で供給することができることから、近畿大学水産研究所は古くから持続可能な食料供給の方法として研究。養殖技術で世界をけん引する存在となっている。

「ブリヒラ」は、養殖用種苗(稚魚)生産技術において世界的な研究機関である近畿大学水産研究所が、異なる魚の性質を受け継ぐ交雑魚研究のなかで、ブリ(雌)とヒラマサ(雄)の交配により1970年に開発した近大独自の魚種。「ブリヒラ」は近畿大学の登録商標であり、「ブリヒラ」の名前が使用できるのは近畿大学産ブリヒラ種苗を用いて養殖したものだけだ。

ベイシアは近畿大学の関連会社である食縁と、2017年に「持続可能な養殖水産物普及の協定」を締結し、「ブリヒラ」の大量生産による安定供給に向けて協力してきた。「ブリヒラ」は近畿大学が開発し、関連会社であるアーマリン近大を介して種苗として販売され、養殖業者が年月をかけて成魚まで育てた後、ベイシアが販売を担当。ブリ類ハイブリッド種の産学連携による本格生産は世界でも初めての事例となる。

価格は「近大生まれのブリヒラ」サク(100g)494円、お造り(7切)429円(6月22日までは1切増量)、生寿司単品(5貫)429円(すべて税込)。

ベイシア