2021年05月28日 18:54

全国に約450の末寺がある黄檗宗の大本山、黄檗宗大本山萬福寺は、日本初、寺院の大本山での「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムを、6月(緊急事態宣言解除後)より開始する。これは、臨済宗黄檗宗連合各派合議所が運営する臨黄互助会の事務局である和合舎を仲介とし、アート作品の共同オーナーサービス「DArt」を提供するDArtと協力の上で行われるもの。

本プログラムでは、黄檗宗大本山の萬福寺の一部スペースを、アーティストの制作活動のためのスタジオスペースとして運用。またこのスペースにカフェ機能も併設することで、萬福寺への参拝客は、滞在するアーティストとの交流や制作過程を見学、また作品を購入することもできるスペースとなる。本スペースはギャラリーカフェ「香福廊」として運営される。

また、アーティストは、近隣の滞在施設にてアーティスト同士のシェアハウスを通し、無料で滞在することが可能。本スペースで制作された作品は、DArtの協力のもとレジデンスが終了後も販売されることがある。初めは地元京都で活躍するアーティストを招き、プログラムを開始する予定だが、今後は日本中、世界中のアーティストの参加を募集する。

黄檗山萬福寺では、「啐啄同時、自身の殻を破ろうと挑戦をする雛鳥を参詣者の人たちに親鳥となり、支援、応援をお願いしたい。またこの活動が宇治・黄檗を盛り立てる新たな兆しになれば」とメッセージを寄せた。