2021年05月27日 15:36

新東工業は、「HACCP」に対応した食品業界向け金属検出機の販売を6月より開始する。食品業界においては、6月1日にHACCPの完全制度化が開始され、全ての食品等事業者に対して、HACCPに沿った衛生管理の実施が義務付けられる。特に金属をはじめとした異物の混入については3大危害要因の1つとされており、異物混入を防ぐ役割を担う金属検出機の需要はますます高まっている。

従来から国内外で広く普及している食品検査用の金属検出機は、「電流を用いた方式(サーチコイル方式)」を採用している。この方式では、アルミ包装食品や、カレールーや醤油などの濃塩分液食品などには、誤検知の発生が課題となっていた。

今回、同社が販売する金属検出機は、世界で初めて「磁力の力」を用いた、同社独自の検出方式を搭載。従来からの一般包装(紙、ビニール、プラスチック包装等)だけでなく、アルミ包装食品に加え、更に濃塩分液食品に混入した金属異物まで検知を可能にした。これら異なる包装形状を1つの装置で検出し、かつ、従来の機体サイズと同等レベルを実現。これにより、小規模の食品業者にも導入がしやすくなった。

また、金属検出機を初めて使用するユーザーにとっても使い易いタッチパネル式を採用。オールステンレス製のため水拭きし易く、コンベヤのベルト交換が工具レスで行えるなど、操作性、清掃性、メンテナンス性の面でも、ユーザビリティを追求した構造となっている。