2021年05月26日 18:00

美容室に特化した店舗デザイン・施工を手掛けるcolmodesign plus iは、コロナ禍で美容業界に与えた影響を知るために、「コロナ禍での1年。美容室出店に起きた実態」を調査した。

調査によると、施工単価が、コロナ前1121万円に対して、コロナ後は743万円と 378万円の売上減少に。昨年同時期対比66.2%と、コロナ前よりも施工単価は低下という結果がでた。問い合わせ件数については、コロナ前の問い合わせ件数(部分改装)は25%だったが、コロナ後には41%と、16%の増加がみられた。1件あたりの施工単価378万円減少、新装工事が減少し部分改装の20%近い増加など、大阪市内の美容室における設備投資に対しては、経営者は消極的と言える。

その背景を考えてみると、仮説要因としては、客数の減少が挙げられる。美容室を利用する顧客の来店理由は、「職場に近い」または「自宅に近い」など、生活の中での行動範囲に大きく影響される。コロナ禍でテレワークの導入を進める会社が増えることにより、中心地型の美容室へは足が遠のき、必然的に来店周期が延びる。このことから、先行き不透明により新規出店を控える傾向にある事が、低下した「施工単価」の結果から読み取ることが出来る。

しかしその反面、大阪市内による部分改装などの問合せは増加傾向。既存顧客に向けたアプローチや、営業サービス形態の変化など、アフターコロナに向けての動きはより加速していることも分かった。