2021年05月26日 12:27

武蔵野市開発公社は、変形によってワンプレイス・マルチユースができる「まちなか からくりベンチ(略称:まちからベンチ)」を開発した。
一般財団法人武蔵野市開発公社は、武蔵野市が指定した都市再生推進法人として、まちづくりを進める法人。自治体の財政援助出資団体ではあるが、補助金に頼らず、商業ビルの運営で自立した経営を行い、そこで得た収益をまちづくりに還元する事業を展開している。都市の整備や都市活性化を図り、より良きまちづくりに必要なこととは何であるかを考え続けている。
パブリックスペースの商業利用が全国的に広がるなか、まちなか空間を有効活用するための発想を、工作物においても採り入れていく必要があった。狭小のまちなか空間を有効活用するために、憩いの機能と商品販売・宣伝の機能との切り替えが容易なストリートファニチャーとして開発したのが「まちからベンチ」だ。「まちからベンチ」の特徴は、「ベンチ形態では、座位を誘発する形」、「展示什器形態では、展示面を立体的に増やし、商品認知を高める形」、「ベンチ形態と展示什器形態を簡単に変えられる仕組みと、それを支える構造体」の3つ。普段は来街者にとって貴重な憩いのベンチとして利用できるが、屋外空間で商品販売や宣伝などのポップアップストアを展開する際には、ベンチを展示什器に変形させ、利用できる。