2021年05月24日 18:45

花王は、慶應義塾大学理工学部の奥田知明教授、鹿島アントラーズ・エフ・シーおよび産業技術総合研究所と共同で、「飛沫抑制と通気性を両立させたマスク」を開発。マスクの感染予防効果と快適性を評価することで、大規模イベントのより安全な開催をめざす研究プロジェクトに参画する。

多数の観客を動員するJリーグでは、総合的な感染予防対策による安全な試合の開催をめざしている。効果的な感染予防には飛沫抑制が必要であり、マスク着用が最も有効な手段とされている。多くの研究結果から、飛沫抑制には不織布製マスクをすき間なく着用することが有効と啓発されているが、現状では不織布製マスクは通気性が悪いケースも多い。そのため「飛沫抑制と通気性を両立させたマスク」を開発し、マスクの感染予防効果と快適性を評価することが、スタジアム等大規模施設でのより安全なイベント開催等において有用だと考えた。

本プロジェクトでは、花王がさまざまな不織布製品で展開している快適性を高める研究を応用して開発したプロトタイプマスクを含む複数の不織布製マスクを使用。実験室で飛沫抑制効果および快適性の評価を行なうとともに、実際に県立カシマサッカースタジアムにおいてマスク着用時の快適性評価の実証試験をした上で、マスクの改良を行なう。

なお、本実証試験は、5月26日に県立カシマサッカースタジアムで行なわれる明治安田生命J1リーグ第16節鹿島アントラーズ対セレッソ大阪戦から開始する。