2021年05月20日 09:29

kitafuku(キタフク)は、クラフトビールを醸造する過程で廃棄となるモルト粕を用いたクラフト紙「クラフトビールペーパー」の製造を開始した。
「クラフトビールペーパー」は、クラフトビールを醸造する過程で出るモルト粕を紙に混ぜ込んで作られたクラフト紙。モルト粕は、ひと月の醸造で2000kgほど出ることもあり、そのほとんどが廃棄となっている。廃棄となるものを価値ある紙製品に変えていく、アップサイクルを実現させていくことを目指す。
同事業は横浜市SDGs bizサポート事業に採択され推進している。製品開発段階では、横浜ビールからモルト粕の提供を受け、クラフト紙の製造はペーパルの協力を受けた。ところどころにモルト粕が見受けられ、モルトの存在を確かに感じる味わい深いクラフト紙となっている。破れにくくコースター等に活用しやすい性質の紙が出来上がった。
研究開発が終わり量産できる体制が整ったため、現在は紙製品の製造・販売へ移行。販売開始は6月を予定している。クラフトビール提供時に活用できるコースター、名刺やショップカードは既に製造可能だ。廃棄削減への取組のひとつとして、ブルワリーや飲食事業者での活用を広げていく。今後は、ポストカードやノート等の一般販売への拡大も検討している。モルト粕を提供するブルワリーと協力しながら「廃棄となるモルト粕が価値ある製品に生まれ変わる」新しいアップサイクルの仕組みを広げていく。