2021年05月19日 17:24

アトラスは、このたび、植物工場「未来農園」で生産した小葱(ネギ)の販売を開始。新規買い付け先を募集する。気候変動により、小葱の葉先が枯れて腐る現象が発生しており、露地・ハウスでは生産できなくなっている。スーパー店頭では大ぶりな白葱・長葱が中心となり、小葱がなくなりつつある。
「未来農園」は、完全閉鎖型・高断熱植物工場のため、季節にかかわらず、毎月20トン以上を安定出荷することができる。栽培期間が苗から14日であるため、収穫期に出荷量が過大となったり、端境期に不足したりすることがない。また生産設備は未来農園の建物内に完全閉鎖型で設置されるため、異常気象や台風の被害で出荷できなくなるリスクがない。
アトラスでは、植物工場で初めて小葱を生産する技術を開発。香りがよく食べやすい品種「小春」は、生鮮品バイヤーに高い評価を得ている。今回の募集は年間250トンの生鮮ネギ、カットネギとなり、枠に達し次第、募集を終了する。商談申し込みはこちら。
今後アトラスでは、「未来農園」で栽培する農作物を順次拡大。葉物野菜の栽培検証はすでに実施済であり、需要に応じ生産を準備する。食料自給率を高める穀物類、イチゴなどの人気フルーツにも対応。稲作では、専用の品種で栽培期間を1カ月に短縮し、15坪で32反分の年間収穫量に相当する生産性を実現。無農薬栽培で高品質の米を生産する。