2021年05月19日 12:40

ユニリーバ・ジャパンと花王は、日用品のプラスチック容器包装の資源循環の推進に向けて協業することを決定した。
両社は、日用品のボトル容器をボトル容器にリサイクルする水平リサイクルの仕組みの構築に、企業の枠を超えて取り組むことを決定した。その一環として、資源回収の取り組みで知られ、ユニリーバ・ジャパンとの連携協定を締結している東京都東大和市の協力の下、使用済み容器の回収・再生プログラム「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を6月1日より実施する。東京都東大和市内の10カ所に回収ボックスを設置し、家庭で使用後にきれいに洗浄して乾かした使用済み容器を回収。回収した容器はリサイクル事業を担うヴェオリア・ジェネッツへと運び、分別・洗浄・処理した後、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術の検証をする。
このプログラムを通して、消費者の人々に参加しやすく、商業的にも持続可能な使用済み容器の分別回収の仕組みの検討、リサイクル技術の検証を進めるとともに、得られた知見を基に企業・業界の枠を超えて共通利用が可能な日用品の容器のガイドラインの策定に貢献していく。また、両社は、同プログラムに関して、CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)において積極的な発信と呼びかけを行なうことで、多様なステークホルダーの理解と協力を得て、社会全体の取り組みとして進めていきたいと考えている。さらには、資源循環社会の実現につながる新たなソリューションとして、日本から世界へ発信していくことを目指す。