2021年05月14日 12:29

国立劇場は、多くの人々に楽しんでもらえる観劇サポートとして、聴覚に障害のある人のためのポータブル字幕サービス(有料)を6月13日・20日に実施する。

国立劇場では、主として若い世代の人々が日本の伝統芸能を気軽に鑑賞できる機会として、歌舞伎・文楽鑑賞教室を実施している。「鑑賞教室」の公演は、代表的な名作を取り上げ、わかりやすい解説と併せて上演する入門公演となっており、半世紀以上の間で来場者数が延べ650万人を超え、好評となっている。2020度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で歌舞伎鑑賞教室は中止となったが、今年度は、安心して来場してもらえるよう、感染予防措置を実施した上で開催。6月歌舞伎鑑賞教室では、歌舞伎の基礎知識や作品のみどころを俳優がわかりやすく紹介する「解説 歌舞伎のみかた」と初めての観劇でも楽しめる名作「人情噺文七元結」を上演する。

国立劇場では、2011年から、聴覚に障害のある人への観劇サポートとして「ポータブル字幕サービス」を実施してきた。今年も6月歌舞伎鑑賞教室において同サービスを実施する。セリフを始め演技・演出の内容がポータブル字幕機に表示されるので、「解説 歌舞伎のみかた」と「人情噺文七元結」の内容がスムーズに理解できる。表示画面は舞台の進行に合わせて自動で切り替わるので、利用者の操作は不要だ。

ポータブル字幕サービス利用料は、1台につき500円。開催日は6月13日・20日(2日間限定の実施で、利用には事前の申し込みが必要)。

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