2021年05月11日 13:55

雪ヶ谷化学工業は、フェアトレードの天然ゴムを使用している製品であれば、企業や製品分類を問わずに使用できるマーク「フェアトレード天然ゴムマーク」を公開した。
同社は、SDGsアクションの一環として、自社で調達する天然ゴムがすべてフェアトレードによるものであることを表明している。コーヒーやカカオ、綿花などは、国際的なフェアトレード団体の扱いもあり、フェアトレードの取引量が増えてきている。天然ゴムについては、2018年に天然ゴムの全生産量の70%以上を使用する世界のタイヤメーカーが主導して「持続可能な天然ゴムを推進するための新たなプラットフォーム(GPSNR)」が設立され、様々な取り組みがはじまっている。しかしながら、天然ゴム生産の85%は600万にも及ぶ小規模農家に支えられており、トレーサビリティの確保が未だに困難な状況が続いていて、不当な取引や強制労働、児童労働の懸念が払拭しきれていない。
こうした中、同社は、まず日本の企業、消費者に対し、天然ゴムの取引にもフェアトレードが必要であることを知ってもらい、小さなところからフェアトレードの天然ゴムを使った製品を増やしていくことが必要だと考えた。そして、近い将来に日本で使われる天然ゴムをすべてフェアトレードにするための一助となれるよう、広く使えるマークを作成し公開した。「フェアトレード天然ゴムマーク」は、同社の取引先企業はもちろんのこと、客観的な事実からフェアトレードの天然ゴムを使用したことを証明できる製品であれば、どんな製品、企業でも、無料で使用できる。