2021年05月11日 12:25

野田味噌商店・桝塚味噌は、愛知県内の学校給食でも使われている「こどものみそ」を、子どもがいる家庭でも安心して食べられるカップ商品として5月より発売する。
同社は、1928年創業、愛知県豊田市で味噌/醤油/加工食品製造業を営んでいる。2020年コロナの影響で学校が3カ月休校になるという事があった。味噌は発酵・熟成と時間がかかるので事前に予測の上で仕込んでおり、事前に仕込んでいた給食向けの味噌約5トンが急遽、行き先を失いこのままでは廃棄せざる得ない状況になった。そういった中、ちょうど1年前わらにもすがる想いでSNSなどを使い状況を説明し「こどものみそ」という名前をつけ、一時的に直売店やオンラインショップで全て社員による1つ1つ手包みという形で発売。地元はもとより全国からたくさんの人の支援や温かい言葉が届き、結果として廃棄する事無く、奇跡的に乗り越える事ができた。
その後、利用者から美味しかった、安心して使えたなどたくさんの声があり、あの出来事から1年後の今回、まだまだ業務用など影響が大きい中で新しい販路へのチャレンジという事で一般向けカップ商品として発売する事になった。「こどものみそ」は、初代からの「こどもにはちゃんとしたものを」という想いのもと地元の学校給食向けに醸造してきた味噌。添加物や保存料などは一切使用せず、シンプルに大豆・米・塩のみの無添加の味噌になる。地産地消と顔の見える原材料をコンセプトに地元愛知県産の大豆と米を使用。今では全国の味噌の生産量の5%以下になった昔ながらの木桶造りを守り、しっかり発酵・熟成させている。