2021年05月06日 07:22

NIPPONIA美濃商家町に、現代美術ギャラリー「GALLERY COLLAGE(ギャラリーコラージュ)」がオープンした。豪商の別邸を改修した古民家宿泊施設内の質の高い展示空間を舞台に、「現代アートとローカルの新しい関係」をつくる。
高度経済成長・グローバル化によって捨て去られてきた、ローカルの世界。その土地の自然・歴史文化に根ざした暮らしとその風景は、いままた、人々にとって大きな意味を持つようになった。この時代だからこそ、地方の暗い夜の虫の音の奥に感じる様々な気配が、進むべき方向を示してくれるはずだ。作品販売だけでなく、宿泊など複数の要素を組み合わせて、事業として継続運営が可能な仕組みを構築。まちづくりとアートのどちらの視点からも新しい試みとなる。
オープニングエキシビジョンは「シーズン・ラオ(劉善恆/Season Lao)」による「美濃・余白」展。レジデンス・プログラムで美濃の風景を取材し、ユネスコ無形文化遺産である「本美濃紙」にアプローチした、完成度の高い新作を発表した。5月22日には、オープニングイベントで行われた写真ワークショップ「美濃 心の風景を写そう」への参加者による、作品展示およびオンライン講評会を開催する。
また、作品と泊まれる「Season Lao 宿泊プラン」がスタート。期間限定で客室「満月」内に、シーズン・ラオのインスタレーション「氷蓮図」を含む複数の作品を展示している。