2021年04月30日 09:46

JR東日本スタートアップとガーラ湯沢(GALA湯沢)は、日本の湧水資源を活用したわさび栽培の事業化を進めるグリーンインパクトと、JR東日本沿線の湧水を活用し栽培する「鉄道わさび」栽培の実証実験を経て、本格栽培及び商品提供を開始する。
国産のわさびは、気候温暖化に伴うわさび田の水温上昇、干ばつ傾向の深刻化などで、生育環境が年々悪化。この10年ほど、収量は右肩下がりが続いている。また、国産のわさびは世界的な和食ブームにより世界的に需要が高まっている農作物であり、サプリメント等の加工品としても高値で取引されている。2020年12月、JR東日本の沿線で豊富に湧き出す湧水を活用して、わさび栽培の実証実験を行い、育成に成功した。今回、本格栽培及び流通・加工を行うことで、新たな「鉄道わさび」栽培のビジネスを拡大し、わさび栽培を通じた地域の活性化を目指す。
トンネル湧水はミネラル分も豊富で年間を通じて水温も低い為さわび栽培に適していると言われている。GALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水は駐車場の消雪や、軟水化装置を介して飲用として利用されている。今回、トンネル湧水を引き込むわさび棚を造成し、本わさび栽培を開始。栽培した本わさびはGALA湯沢スキー場内のレストランでの提供をおこなう。将来的には「GALAブランドわさび」としてお土産品、JR東日本グループ会社への提供等を進め6次産業化を目指す。
提供場所は、GALA湯沢スキー場内和食レストラン「ゆた」。期間は4月29日~営業終了まで。