2021年04月22日 18:26

JX通信は、運営するニュース速報アプリNewsDigest内で提供している「AIワクチン接種予測」機能の精度向上を目的に、1700超の全ての基礎自治体を対象に独自調査を実施。その調査結果を公開した。
政府は65歳以上の高齢者向けのワクチン接種を4月12日から開始する、と方針を示したが、大半の自治体は12日より後に接種開始を予定している。今回、具体的な時期をまとめると、5月上旬開始がもっとも多く、次いで5月中旬、4月下旬に開始するとわかった。高齢者向け接種の開始は5月から始める自治体が半数以上であり、6月末時点での進捗は「高齢者の半分程度」を見込む自治体が最も多い。
その理由として、ワクチンの供給だけでなく、医師・看護師ら医療従事者の調整に7割弱の自治体が時間を要していることが明らかに。前回の調査では97%の自治体が調整中と回答しており、2カ月経ってなお29ポイントの改善に留まっていることになる。実際、自治体へのアンケートから「医師・看護師不足」「接種会場を取り仕切る人手不足」などの声が多数寄せられた。
こうした状況を踏まえて、16歳以上の住民全員が2回のワクチン接種を終える時期の想定については、半数の自治体が「年内には終わらない」と回答。前回のアンケートでは23%のみが越年に言及していたので、約2カ月の間に状況が変わり、2倍に増えたことになる。詳しくはこちら。