2021年04月07日 17:16

ピースウィンズ・ジャパンは、佐賀県の伝統工芸支援事業「ピースクラフツSAGA」に取り組んでおり、現在、7月完成に向けプロジェクトを進行中。

伝統工芸を取り巻く状況は大変厳しく、佐賀を代表する伝統工芸である有田焼も1990年(平成2年)の最盛期と比べ、1/8まで売り上げが落ち込んでいる。伝統工芸事業者は、市場の縮小、販路の減少、担い手不足などさまざまな困難を抱えているのが現状。それに加え、今年はコロナ禍の影響を非常に大きく受けている。家庭用食器を扱う事業者は、少しずつ盛り返しているが、レストランやホテルなどの業務用食器は以前需要が低いままだという。

今年4年目となる商品開発プロジェクト「ピースクラフツSAGA EDITION」は、開始した2018年から新しくスタートした2020年までで、合計18事業者が参加。ハードルが高くなりがちな伝統工芸品を、現代の暮らしに取り入れやすいよう、日常使いしやすい商品をラインアップしている。

第一線で活躍するデザイナーを迎え、佐賀の伝統工芸事業者とともに、現代の生活にふさわしい商品を開発。今年は有田焼の源右衛門窯、辻常陸窯、伊万里焼の畑萬陶苑、武雄焼の閑古錐窯(かんこすいよう)と東馬窯が参加した。「EDITION 2021」もスタートし、1~2カ月に1回ほどのペースで打合せを実施、7月の完成に向けて製作を進めている。詳しくはこちら