2021年04月06日 16:20

天地人は、米卸で国内大手の神明とスマート水田サービス「paditch(パディッチ)」を提供する農業ITベンチャー・笑農和と協業し、「宇宙ビッグデータ米」の栽培に着手する。

天地人は、JAXA職員と農業IoT分野に知見のある開発者が設立した宇宙ベンチャー。地球観測衛星のデータを活用した天地人の土地評価エンジン「天地人コンパス」を使い、衛星データからビニールハウス内の作物に対する日射量を推定するプロジェクトや、キウイフルーツなどの作物の新規圃場の検討など、農業に関わるプロジェクトをおこなっている。

「宇宙ビッグデータ米」は、3社の強みを活かした新しい取り組み。地球観測衛星のデータを活用した天地人の土地評価エンジン「天地人コンパス」を活用し、収穫量が増える圃場や、より美味しく育つ可能性のある圃場を見つける。また、スマホで水管理を自動化できる「paditch」を活用し、適正な水温・水量を維持する事でより美味しい米をより多く栽培する。「宇宙ビッグデータ米」は、5月に田植えをおこない、9月に収穫、年内には神明の直営店「米処 穂」にて販売予定。

「宇宙ビッグデータ米」は、「気候変動に対応したブランド米をつくる」ことをひとつの目的としている。そのため同タイミング同地域で、「天地人コンパス」を使い見つけた圃場に「paditch」などICTテクノロジーを活用する方式と、これまで通りの方式で栽培をおこない、食味や収量などの比較を行う予定。今回の栽培方法が有効かを実証していく。

天地人 / 神明 / 笑農和