2021年04月02日 18:33

京都のAIベンチャー「HACARUS(ハカルス)」は、4月2日、ドイツ鉄道主催の新しい建設技術の研究開発プログラム「DB mindbox」を完了した。DB mindbox は、ヨーロッパ最大の鉄道会社の1つであるドイツ鉄道のスタートアップ拠点。
各種プログラムに選出されたスタートアップ企業は、ドイツ鉄道内でアイデアや製品をテストし、商品化する機会を得ることができる。プログラム参加者に与えられるインセンティブである DB Open Data イニシアチブにより、プログラム参加者は鉄道データに自由にアクセスしながらアプリケーション開発を行うことが可能。
ハカルスは、2020年9月にドイツ鉄道によってDB mindboxプログラムの参加企業に選出され、測地学、地盤条件の分析・評価に関する課題に取り組んできた。ドイツ最大の鉄道会社であるドイツ鉄道の主要子会社DB Netz社と緊密に連携して100日にわたって活動し、画像分析により地中の物体検出を支援できる、カスタムメイドのAIモデルを作成。通常、建設作業の前に行われる地盤の解析は目視での点検によって行われるが、今回ハカルスが開発したAIソリューションは、このタスクを自動化。より迅速な建設プロジェクトの実現に貢献することが期待されている。
本プログラムの完了を受け、両社は、今後引き続きコラボレーションを継続する方法の協議に入った。ハカルスは今後も独自のAI技術を用い、各プロジェクトの迅速かつ正確な進行に貢献していく。