2021年04月01日 11:04

MITAS Medicalは、2019年から活動を行っているモンゴル国の西部の県において、4月より住民を対象に(対象人数:1万人以上)、眼科検診プロジェクトを開始する。

同社は、「医療が届かないところに医療を届ける」というミッションのもと、眼科医以外の人でも診察に必要なクオリティの眼画像を簡単に撮影できるスマートフォン接続型の眼科診療デバイス(MS1)をタカギセイコーと共同開発し、現在80カ国で販売を開始している。また、このMS1を同社が開発した専用アプリケーションと組み合わせて利用することで、眼科診療の経験がない人でも必要な問診・眼画像などを使用し、遠隔で眼科医に相談することを可能にした。

モンゴルは慢性的な眼科医不足が起きており、北海道ほどの面積に眼科医が1~3人程度しか存在しない地域が多くある。このような状況は、首都ウランバートル以外の地域に住む住民にとって、適切な眼科医療を受けるための大きな障壁になっている。

同社のこれまでの活動では、県内全ての診療所に配置したMS1と専用アプリを使用し、既に眼の症状が出現している患者への遠隔診療を主に行ってきたが、今回のプロジェクトでは予防医療の観点から、眼の疾患が出現しやすくなる年代の住民を対象に啓蒙活動と眼科検診を実施する。同プロジェクトはモンゴル国立医科大学眼科教授や保健局、現地の眼科医や総合診療医たちの協力のもとで実施される予定。眼科遠隔診療サービスを使用したこのような取り組みは、同国初となる。

MITAS Medical