2021年03月31日 14:27

イノフィスが開発・販売する「マッスルスーツEvery(エブリィ)」が、このたび「かわさき基準(KIS)認証福祉製品」として認証され、3月24日に認証式が行われた。

かわさき基準は、人間の「自立」を支援する革新的な製品を認証する、神奈川県川崎市独自の福祉製品のあり方を示した基準で、2019年度までに248の製品を認証している。イノフィスのマッスルスーツEveryは、2020年度のかわさき基準に合致した製品として認証された全20製品の中の1製品となる。

マッスルスーツEveryは、人を抱え上げる、重い物を持ち上げる、中腰姿勢を保つ、といった作業時に腰の負担を低減するアシストスーツ。14万9600円(税込)という、同社従来品に比べ3分の1以下の価格を実現した。最大25.5kgfの補助力で動作をアシストする機能はこれまでと変わらず、重量は3.8kgでマッスルスーツ(R)最軽量。介護・製造・物流・建設・農業などの作業現場での使用はもちろん、家庭での介護や家事、家庭菜園や冬の雪かきなど、さまざまなシーンで利用できる。

内閣府の高齢社会白書によれば、2020年から2030年の10年間で65歳以上の高齢者は約100万人増える一方、労働人口は約530万人の減少、今よりさらに深刻な労働者不足に陥ることが想定される。認証式後に行われたWELFARE INNOVATION FORUM 2021では、パネルディスカッションを開催。「労働力不足が慢性化している介護の現場では、人とテクノロジーの融合は必須」という点でパネリストたちの意見が一致した。