2021年03月30日 17:19

メルカリ総合研究所は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大した2020年4月から2021年3月の1年間におけるフリマアプリ「メルカリ」取引データの分析を行った。

その結果、60代以上の一人当たり平均年間出品数は約72個となり、20代の一人当たり平均年間出品数約39個の約2倍であることがわかった。ただ20代の利用者数は60代以上の利用者数よりも多く、これは保有しているモノの多さに起因しており、60代以上はより積極的に出品を行う人が多い可能性が考えられる。

COVID-19拡大に伴う消費行動の変化を質問したところ、44.4%が「インターネットでの買い物」が「増加」と回答。また73.5%が「外出を伴う買い物」が「減少」と回答した。なお、COVID-19拡大に伴う60代以上の生活意識変化を尋ねると、老後の不安TOP3は、1位「病気・怪我」、2位「体力・気力の低下」、3位「生活費」。2019年3月調査と比較すると、「孤独・社会とのつながりが希薄になる」が10.2%向上していた。

終活・生前整理への意識を質問したところ、66.5%が「意識している」と回答。フリマアプリ利用者・非利用者別に見ると、フリマアプリ利用者の71.6%、COVID-19拡大中にフリマアプリをはじめた利用者の70.9%が「意識している」と回答。一方で、フリマアプリ非利用者の57.0%が「意識している」と回答し、フリマアプリ利用者は非利用者よりも、終活・生前整理を意識していることがわかった。