2021年03月29日 16:51

宅配寿司「銀のさら」では、「近大生まれマグロ」と「近大生まれ鮮熟(せんじゅく)真鯛」を使った商品を期間限定で販売する。これは水産資源の保護活動支援を目的に、完全養殖技術の研究により水産資源の増産に寄与している「近畿大学水産研究所(近大)」とのコラボレーション企画として行われるもの。

今まで宅配寿司のネタは、手頃な価格でボリュームのあることが求められてきたが、それを叶えるためには、海に生きる天然資源である魚の大量消費という大きな問題があった。また、昨今、国によるSDGsの推進により、水産資源保護への考えが一般的にも普及している。

「銀のさら」では、天然資源である魚を消費せずに美味しい魚を届けられないかと考え、豊田通商を通じて、18魚種を世界で初めて人工ふ化による種苗生産に成功している近大と、2年以上前から話し合いを重ねてきた。そして今回、「近大生まれマグロ」と「近大生まれ鮮熟真鯛」の商品化が可能となった。

「近大生まれマグロ」は、近畿大学水産研究所が天然資源に依存しない養殖方法で稚魚を生産し、その稚魚を全国の養殖業者が成魚まで育成したもの。また、「近大生まれ鮮熟真鯛」は、近大と株式会社「食縁(しょくえん)」が共同研究で開発した、科学的根拠に基づいた「熟成」を行った真鯛。期間限定で、マグロ本来のほのかな酸味と深い旨みが特徴の「近大生まれマグロ」と、鮮度と旨味を同時に味わえる「近大生まれ鮮熟真鯛」を使った5商品を提供する。