2021年03月16日 17:57

ボッシュはより安全な暮らしの実現を目指し、緊急通報ソリューションを自社やパートナー企業の製品など、可能な限り多くのネットワーク化された製品に統合している。

たとえば「ヘルプコネクト」は、ユーザーのスマートフォンなどネットワーク化されたデバイスに搭載されているセンサーにアクセスし、インテリジェントな衝突検出アルゴリズムにより自動的に事故を検知。緊急時には、アプリがヘルプコネクトの緊急通報センターを介して救急サービスに通報し、速やかに事故現場に誘導する。現在はBosch eBike Systemsの「COBI.Bike」と、二輪車用ナビゲーションの「calimoto」 という2つのアプリが提供されており、自転車とモーターサイクル双方のライダーを含む数十万人のユーザーが利用している。

また、モーターサイクルのライダー向けに車両に搭載する事故検知機能も開発した。この場合、ヘルプコネクトはボッシュのモーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC)の構成コンポーネントの一つである、慣性計測センサーユニットを活用。Bluetoothを介してヘルプコネクト対応のパートナー企業のアプリに接続し、データをヘルプコネクトの緊急通報センターに送信する。

現在、自社のスマートホームサービスや製品をヘルプコネクトサービスに統合する準備を進めており、火災警報や盗難警報のほか、将来的には家庭の水防対策としても活用できるようになる見込み。