2021年03月15日 14:52

アクアム(AQUAM)と福岡県中間市は、全国の地方自治体に先駆け、中間市役所内に「空気から水をつくる」空気製水機「AQ-200UV」を試験導入する。
同社は、「すべての人に、きれいな水を」という理念を基に、「空気から水をつくる」事業に取り組む企業。新たな水源を生み出すことで、日本国内はもちろん、世界中のすべての人が安全でおいしい水を得られる社会を目指して活動している。
今回、設置するのは、オゾン生成UV-Cランプ搭載モデル「AQ-200UV」で、1日平均で200リットル、最大300リットルの飲料水を空気から製水しつつ、標準搭載の空気清浄機能に加え、UV除菌しながら人体に影響のない0.1PPM程度の低濃度オゾンを放出し、空間除菌することも可能だ。
空気製水機は、空気中の水分を効率よく吸着し、活性炭およびROフィルター(逆浸透膜)で浄水した後にバイオミネラルフィルターでミネラルを添加し、安全でおいしい飲料水を製水する。水道法51項目の水質基準をクリアする水質で、電気さえあれば飲料水を得られるので、平時の活用だけでなく、災害対策機器としての有用性を兼ね備えている。さらに、太陽光パネル等の発電システムや蓄電池を組み合わせれば、停電・断水時にも飲料水を確保でき、防災拠点としての機能強化につながる。
中間市は施設利用者に空気から水をつくる技術に触れる機会を提供することにより、防災意識の向上を図るとともに、安定した水を提供すること、さらには指定避難所への設置を検討する目的で試験導入を実施し、同社が製品のモニタリングを兼ねて無償貸与する。