
Houyouは、自治体・保健所業務に特化した新型コロナウィルス感染症追跡システム「D-chaser(ディー・チェイサー)」をリリースする。
通常、新型コロナウィルス感染症の陽性者をPCR検査によって特定、陽性者との接触情報から接触者を調査し、再び検査を行うことで感染者の追跡を行う。しかし、この流れはすべてアナログで管理されているのが現状だ。電話やメールでの依頼・連絡、紙帳票の重複や情報の属人化、その整理整頓に日々悩まされており、保健所職員や医師たちが本来なすべき人命救助へ時間を割けず、妨げとなり、疲弊しているとの声がある。「D-chaser」は、この一連のデータや検査状況をリアルタイムで一元管理し、この問題を解決する。
「D-chaser」では、部門別に分断された業務・検査状況を可視化し、感染者や接触者の数、検査状況などをリアルタイムで直感的に把握。感染者情報を入力した検査カードを各ステータスボードへ移動することで管理する。また各部門を横断したステータスを管理しているため、紙帳票でやりとりしていた検査依頼等の連携はこのボード(ライティングシート)を確認するだけで可能になり、帳票の発行や送付が多くが不要となる。また、感染者情報が蓄積されるほか、各所の連携や依頼・陽性者の健康観察・接触者調査等で発行される紙帳票の多くを電子化することにより、様々なデータが散らばらず、重複することもなくなり、システム上で各々のデータが関係性を保ちながら繋がる。さらに、蓄積した入力データはHER-SYSへの連携項目を網羅しているため、HER-SYS入力の負担を軽減する。