2021年03月08日 16:36

四ツ目商事・三陸ラボラトリ、盛岡水産、ヘラルボニーは、3社共同で持続的な水産業の未来を見据えた「いわて水産持続化共同企業体」を発足した。
「いわて水産持続化共同企業体」は、様々な業界、業種と協業し新たなビジネスモデルの創出から、水産業及び協業先業界の課題を解決しながらより持続的な未来を創ることを目的に発足。スタートは、「水産業×福祉」という掛け合わせから、水産業及び福祉の課題を包括的に解決できるプロジェクトを組織体として展開していく。
これまで廃棄されてきた水産物等を買い取り、商品として加工・販売。そして、障害のある作家作品を商品パッケージに二次利用していくことで、障害のある当事者との間接的な出会いを作りつつ、販売価格の一部を支払う。障害のある人々の賃金向上に寄与しつつ付加価値のある商品を展開し、水産業及び福祉の課題を包括的に解決していく。
第一段は「むきホヤ」の販売からスタート。国内市場の競争が激化する中で、商品価値の高い250g以上のサイズに育つまで約4年程度を要するホヤだが、サイズにばらつきが出てくることから、規格サイズに合うホヤ約300キロを確保するために10倍の約3000キロの規格サイズ以下のホヤが廃棄されていた。また、ホヤの養殖に先行きが見えず岩手県大船渡市の綾里漁協では、ホヤの養殖生産者は震災前の約70人から30人に激減している。そんな状況を打破していくべく、上記の循環型の仕組みを活かし、「むきホヤ」として販売していく。