2021年03月04日 12:31

野原ホールディングスのVDCカンパニーは、3月から国内医療業界向けに短工期・低価格で個室病室を実現する「モジュラーホスピタルルーム」の設計プランを発売した。
VDC(Virtual Design & Construction)カンパニーは、建設業界でBIMをはじめとするデジタル技術を取り入れたVirtual Design & Constructionを推し進めるために、同社内に2016年に組織化された社内カンパニー。設計事務所やゼネコンの顧客を対象として、設計、施工、維持管理などに関する情報の一元管理を可能にするBIM(ビム)を活用したコンサルティング事業を行っている。
今回の「モジュラーホスピタルルーム」は、建材の仕様・価格情報を併せ持ち仮想空間でシミュレーションできるBIMと、内装・設備等の9割が工場で完成するモジュール化、曲線を基調とした居住空間に近い病室デザインを組み合わせた個室病室パッケージモデル。従来工法に比べ工期・費用ともに3割減で個室化が可能だ。
同社は、「モジュラーホスピタルルーム」で医療施設建設のプロセスに変革を起こし、新型コロナウイルス感染症対策の為の個室化、生活様式の変化を背景に未来の病院に求められる個室病室の整備に貢献する。2022年6月末までに、中小規模の総合病院で100ユニットの採用を目指す。