2021年03月02日 17:30

ヤンマーアグリ(YAG)は、にんじん収穫機 (1条掘り)のモデルチェンジを行い、4月1日に発売する。重量野菜であるにんじんの収穫・調製・出荷作業は生産者への労働負荷が大きく、作付面積は減少傾向にある。そこで、にんじん収穫機の能率向上と高精度な調製を実現する機能を追加することで、収穫作業の省人化と軽労化を可能にした。
「にんじん収穫機HN114 (1条掘り)」は、14.5馬力の高出力エンジンを搭載することで、従来機に比べ約10%速い0.94m/秒の収穫作業を可能にした。これにより、収穫能率も10%向上し、1時間あたり最大約2万4200本の収穫が可能。「掘取り」「根切り」「茎葉カット」「残葉処理」「選別 (補助者作業) 」「収容」の6つの工程を1台で同時に行え、高能率な作業を実現する。
にんじんへの泥の付着が多い場合、付属品の「泥落とし装置」を装着することで掘取り直後に泥を落とすので、後工程作業における手間を軽減。1本のレバーで機体の左右旋回と掘取部の上下操作が可能な「マルチパワステレバー」を採用しているので、軽い力でレバー操作が行え、レバー操作する手首をパッドに固定できるため長時間作業での疲れを軽減する。さらに、掘り取ったにんじんのサイズが揃っていなくても、3枚刃の「根切り装置」が高精度に根を切断する。
ミニコンテナを最大11個積載可能な「ミニコン仕様」と、200kgフレコンバックが使える「フレコン仕様」の2種類から、収穫体系に合わせた仕様を選択することができる。