2021年02月18日 15:24

クイーンズランド州政府観光局の日本事務所は、環境保護団体シチズンズ・オブ・グレートバリアリーフが実施している、グレートバリアリーフの健康状態を調べる史上初の環境保護調査「グレートリーフ・センサス」について紹介している。

同団体は、科学者、ダイバー、旅行者、環境保護団体に協力を仰ぎ、150以上のリーフを訪れて調査を行い、1万3000枚を超える画像の撮影に成功した。本調査には多くのボランティアが参加し、地元観光ボート、ダイビングボート、スーパーヨット、漁船、そしてタグボートまでもが調査船団となり、長さ2300kmにわたるグレートバリアリーフの大規模調査データを収集した。

そして今回は、この大規模な環境保護プロジェクトにおいて一般の人々を最大限に活用する大きな試みとして、収集した一部画像の分析の協力依頼を世界中のボランティア市民に呼び掛けている。分析は単純で、ウェブサイトにアクセスしてリーフ画像を選択し、サンゴや砂といった要素がある場所に色を塗るだけ。色を塗り終えると、マップ上で、分析のサポートをした証にリーフに印がつく。

グレートバリアリーフは3000を超えるリーフで構成されており、グレートリーフ・センサスは個々のリーフがどのようにストレスに対処しているのか判明させることを目的に設計され、今後は世界中のボランティアの協力により、有益なデータをもたらすことが期待されている。詳しくはこちら