2021年02月17日 06:59

県立広島大学・矢澤利弘教授の研究室では、学生たちが企画・運営する「広島こわい映画祭」を、2月4~7日の夜間4日間、オンラインによるZOOM配信で開催した。

本映画祭はビジネスモデルを学ぶ授業の一環として行われ、学生たちが資金を出し合い、出品作品を全国から公募。57作品が集まり、学生たちが16作品を選んだ。今年3回目の映画祭で、当初は例年通り映画館での開催を予定していたが、コロナ禍により延期してオンラインでの上映に変更。延べ150人以上が参加した。

オンライン開催としたことで今回、試みられた取り組みがふたつ。まず、米国在住の映画監督・光武蔵人さんによるコンペティションを実施。優れた上位3作品に賞を授与した。グランプリには、串田壮史監督の「声」が選出された。また、会員制の動画配信サービス「U-NEXT」と連携し、上映作のうち12作品を2月19日から1年間に渡って配信することが決定。映画祭を見逃したファンにとっても楽しみな試みとなる。

本映画祭は、これまでは広島で「アートとサブカルチャーの街」とされ、10月のハロウィンに合わせた複合イベント「ゾンビナイト」を開催してきた横川にある映画館で開催してきた。ホラーだけでなく,人間社会の闇に潜む多岐に渡った「こわい」を考える文化を根付かせ、地域を元気にしようとの狙いがある。「広島こわい映画祭」は、次回4回目を2021年度中に開催予定。4月以降に作品の公募を始め、矢澤ゼミの新3年生たちが運営を担当する。詳しくはこちら