2021年02月05日 18:32

主に建築用塗料を手掛けている日本ペイントは、一層魅力ある産業教育の実現を目指して、大阪府立今宮工科高等学校グラフィックデザイン系と産学連携協定を締結している。昨年度に引き続き、同校学生に塗料を通じた課題解決型実践授業を行い、1月26日(火)に今年度の成果発表会が開催された。

本実践授業は、同校の「課題研究」という工業科の必修科目の中で実施される。2年目となる今年度は、同校グラフィックデザイン系3年生14名が、同社マーケティング部の外部企画チームという位置づけで、「学校リニューアル事業」「地域連携事業」「企業PRポスター事業」の3つのテーマのもと、5グループに分かれて取り組み、PR活動の企画・運営を行った。課題設定、リサーチ、ブレインストーミングなどのデザイン思考を経て、自らが設定した課題を1年間かけて解決し、作品制作・成果報告を行う授業における取り組みとなっている。

プロジェクトでは、学校をより過ごしやすい場所にすることを目的に、校舎内の階段やトイレを塗料で塗装したり、小学生と共同で壁画と消毒用ディスペンサーを制作。同社は、その過程において、マーケティング講義や外部デザイナー派遣によるデザイン指導、塗料の塗装実習などで協力した。

参加した学生からも、「普通の高校生ではできない経験をすることができた」「この経験を就職後の仕事に生かしたい」との声が寄せられ、実社会に近い創造・生産活動とそれを通じた学びの機会を創出。同社は今後も産学連携を通じて、教育環境の向上に貢献していく。