2021年02月05日 17:00

鳥獣被害対策事業を展開するDMMアグリは、アポロ販売、CEFIC研究所と共同で、広島県立びんご運動公園のイノシシ被害を軽減することを目的に、デジタルテクノロジーを活用した鳥獣被害対策の実証実験を開始した。これは、広島県が公募した「ひろしまサンドボックス」実証プロジェクト(行政提案型)「公園内のイノシシ被害軽減のための獣害対策支援業務」の一環として行われるもの。

広島県立びんご運動公園ではイノシシが出没し、掘り返し等の被害が後を絶たない状況が続いている。そこで、従来のデータ(環境省の植生マップ等)を基に痕跡調査やドローン空撮のデータを加えた最新植生マップを作成し、イノシシの生態を把握した。そのデータを基に、赤外線カメラ搭載ドローンによるイノシシの追跡撮影を行い、2日連続でイノシシの姿を捉えることに成功した。現在、映像解析や糞の分析等をCEFIC研究所にて検査を行っている。

今後、トレイルカメラを痕跡調査の結果に基づき、場所を選定して設置することにより、詳細なイノシシの生態を把握。また、電気柵、グレーチング、忌避剤等を設置し、イノシシからびんご運動公園利用者を守る。

今回は追い払いを目的としているが、鳥獣被害対策は追い払いと捕獲がセットで行うことがより有効的な手段のため、引き続き、恒久的な被害対策を進めていくとしている。