2021年01月29日 17:27

2月2日、「10%Iam(テンパーセントアイアム)」より、「へしこのオイル漬け」が新発売される。
鯖を塩漬けにしてから糠漬けして熟成させた「へしこ」は、若狭地方に伝わる珍味。「へしこ」という名前は、漁師が重石をかけて樽に魚を「圧しこむ(へしこむ)」から来ており、サバなどの青魚を塩漬けした後、1~2年も糠に漬けてじっくり熟成させて作る。北陸や若狭周辺に伝わる郷土料理で、雪が多く、厳しい冬を乗り切るための保存食だった。しょっぱい中にも旨味が凝縮されており、知る人ぞ知る珍味。焼いても刺身で食べてもよく、酒の肴や、ご飯に乗せてお茶漬けにするのが定番。美味しいだけではなく、青魚に豊富なDHA、EPA、糠漬けならではの乳酸菌、ビタミン類などの体にいい栄養を多く含んでいる。
10%Iamの商品を作っている滋賀県高島市では、今もへしこを漬ける習慣が残っている。同社では、塩味控えめのへしこを、さらに米油に漬け込んでよりマイルドに仕上げた。初めての人も食べやすいへしことなっており、鯖の旨味が溶け込んだ油も、パスタに絡めたり、野菜炒めなどに利用できる。定価530円。
10%Iamは、植物性乳酸菌と仲良く暮らすをコンセプトに、次世代の漬け物の可能性を提案するブランド。化学調味料などの添加物で味を作るのではなく、手間と時間をかけ、発酵(微生物による酵素の働き)の力で美味しさを引き出す製品作りにこだわっている。