2021年01月12日 09:41

アカツキ製作所は、1月8日、生活環境におけるCO2濃度を測定する機器「換気やるゾウ」を発売した。

同社は1919年の創業以来、日本で初めての国産水平器の製造メーカーとして101年の歴史を歩み、熟練した技術者による素材の加工から組み立てまでの一貫生産体制を強みとしてきた。経営方針の一つとして「社会の課題解決」を掲げる中、創業以来継承してきた「ものづくり精神」と「技術」を生かし、新商品は水平器とは全く異なる分野に挑戦した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってリスク要因の一つに「換気の悪い密閉空間」が挙げられ、2020年3月以降、室内における「こまめな換気」が職場でも推奨されるようになった。しかし、同社の製造現場では同年夏以降、従業員から「換気ばかりしていては暑すぎて仕事にならない」という不満が相次いだ。「換気が必要なことは理解できるが、不要な換気は極力減らしたい」「室内の空気がどれくらい淀んでいるかが可視化できれば」。そんな自社の従業員のニーズがきっかけで発案、開発したのが「換気やるゾウ」だ。

同製品は、機器本体に内蔵されたセンサで機器周辺のCO2濃度を測定し、「緑=正常」「オレンジ=注意」「赤=換気」の3色で換気のタイミングを知らせるシンプルな機構。過剰な機能を極限までそぎ落とすことで、子どもから高齢者まで、誰でも直感的に「換気習慣」が身に付けられるシンプルな機構にこだわった。商品名の「換気やるゾウ」は、子どもたちにも楽しみながら換気を習慣づけてほしいという願いを込めている。

小売希望価格は9800円(税別)。

アカツキ製作所